先日、古物市場へ初めて仕入れに行ってきました。
古物市場とは、古物商の資格を持っている業者だけが参加することのできるオークションで、リサイクルショップの仕入れ先としてもよく扱われています。
古物商は持っているのですが、持っているだけだと勿体無いですし、古物市場の世界を一度体験してみたいと思っていたので行ってみました。
今回行った場所は、屋内の大きい会議室のような場所で開かれました。
最近暑くなってきたので、外でオークションをやることになったらどうしようかなと内心ヒヤヒヤしていたので、屋内の空調の効いた場所で行われると聞いてほっとしました(笑)
部屋の壁に沿って荷台が次々と運び込まれ、順番にオークションにかけられて行きました。
オークションの流れとしては、机の上に商品渡し、簡単な商品説明が行われた後、「じゃあ●●円から!」という掛け声がかかったらスタートです。
誰も声を上げなければその商品は引き下げになりますが、競合が激しいものだと、3000円、5000円・・・と、どんどん値段が競り上がっていきます。
商品数が非常に多く、一つ一つのオークションの時間はとても短いです。
早いと5秒以内で終わります。
この商品どうしようかな、いくらまでなら出せるかな、と悩んでいる間に、その商品のオークションは終わってしまいます。
それで何度もチャンスを逃してしまって...
「何でさっき声出さなかったんだろう」とめちゃくちゃ後悔してしまいました。
ヤフオク仕入れをたくさんしてきたので、オークションに慣れているかなと思ったのですが、大勢がいる前で実際に声を出す入札となると、パソコンで入札ボタンをクリックするよりも勇気が必要になってきます。
終わった後に、
「多分あれ●円で入札したら落とせてたから、●万くらいの利益が出ただろうなあ」
という後悔がたくさん残っています。
さて、今回初めての参加で買ったものは、カルティエのショルダーバッグとブランド小物の山、お土産としてフェイスマスクを一つ50円で10パックです。
カルティエのショルダーバッグは、メルカリで相場を検索すると15000円ぐらいで売れそうなものが5500円で仕入れることができました。
これだけでも結構いい仕入れができたなとは思いました。
ブランド品の山については、ブランドリペア転売に役立てることができたらいいなと思って仕入れましたが、家に帰って調査をしてみると、
「これ偽物じゃない?」
と思うものが幾つか混じっていました。
古物市場では、ブランド品を売る時に本物保証をするかしないかを予め伝えられます。
今回落札したブランド品の山は本物保証がなかったので文句は言えません。
下見の時間が30秒ぐらいありましたが、大まかに見て「これ本物じゃないか」と思うものがあり、一個売れれば元が取れる値段での落札だったので赤字にはなりません。
ブランドのロゴが入っている以上、コピー品ですと言って売ったとしてもそれは違法になるので、売ることはできません。
ヴィトンの財布の偽物も入っていたので、真贋の見分け方を実物を目の前に教えるという内容を、今後のコンサルティングの内容に加えようかなと考えています。
初めての古物市場の参加でしたが、自分にはまだまだ商品知識や瞬発力が足りないなとひしひしと感じました。楽しかった部分もありますが、悔しい思いの方が強かったです。
ブランド品の割合は少なかったので、古物市場の仕入れをメインにして転売を行う場合は、特定のジャンルに縛られず、広い分野の商品を取り扱うことをお勧めします。
日用品も定価よりはるかに安く買うことができるので、ついでに買い物も楽しめます。
変わった商品も出てくるので次に何が出るのかなというワクワク感もあります。
古物商を取った人は、人生経験として一度は古物市場に行ってみることをお勧めします。