抽象的な思考と具体的思考を行き来することで、子どもへの勉強意欲を出させるというシリーズ第二弾は数学です。
数学は抽象的に言うと数の計算です。
数の計算を使う具体的な場面としてはお金の計算になります。
なので、数学は比較的取り組みやすいのかなと思います。
足し算引き算、割り算掛け算については、普段の買い物の中でお金の計算を一緒にすることでバリバリ使います。
お金の話や勉強は、小学生のうちからしておくべきだと思います。
お金の話をしておくことで、お金の計算をできるようにしたいと考えてもらえれば、算数、数学の必要性を身にしみて分かってもらえるからです。
例えば、算数の授業の中では難易度の高い「割合」についてです。
割合の計算が分からないから、算数をやりたくないと考えた子どもも多いのではないでしょうか。
しかし、ここで例えばメルカリの出番です。
メルカリって売れた値段の10%が手数料として取られますよね。
なので、取られる手数料がいくらかというお話を子供と一緒にすればいいと思います。
抽象的に言ってしまえば数の計算になるのですが、具体的に「こんな場面で有効に使えるよ」ということを話してあげると、「じゃあやってみよう」となりやすいです。
ただ、高校の数学になってくると話は変わってくるかもしれません。
正直、僕は抽象的思考・具体的思考を行き来するまでは、因数分解という科目は日常生活のどのようなところに役立つのかがさっぱり分かりませんでした。
しかし、因数分解が抽象的に何をしてるのかと言うと、
共通している事項を抜き出す
ということではないかと考えました。
「共通していることを抜き出す」という事象の具体的な思考として、因数分解の計算があるのかなと思うようになりました。
「共通している事項を抜き出す」という抽象的な思考を別の具体的な思考に行ってみましょう。
そうすると、以前の記事でお話しした転売の横展開にもつながってくると思います。
結局のところ転売で共通しているところは、
「安く買って高く売る」
です。
共通部分を抜き出し、残った部分がそれぞれ取り扱う商材によって覚えなければいけない商品知識だったりします。
もちろん、教科書の公式に書いてあるような因数分解の公式そのものを日常生活で使うことはないかもしれません。
しかし、因数分解を行うために必要な「共通事項を抜き出す」ということは、日常の様々な場面で有効に使うことが可能です。
なので、数学という単元を学ぶことで、日々の生活に必要な計算だけでなく、ビジネスの横展開をしていくための考え方を学ぶことも可能になります。